尾上の湯旅館
浅間温泉にあるテレビドラマにも登場した、老舗の温泉宿。
建物は古いにもかかわらず、綺麗に維持している。
今回は、一人では勿体無いほど広い部屋を用意していただいた。8畳の部屋に広縁と、御簾の掛かった部屋、そして、バスとトイレが別になってる洗面所がある。
こたつがほっこりする。
温泉は、アルカリ性単純温泉で源泉掛け流し。お湯の良さは漂う湯の花が物語っている。
浴室は、男女入れ替え制で、広い方の浴室には宿のマークにもなっている松の絵がある。よく知らないが、尾上の松と言うらしく、それが旅館名の由来だと言うネット記事があった。確かめてみなかったのだが。
夕食は、部屋出し。踏み幅の狭い急な階段を食事を持って運んでくれることに、申し訳なさも感じる。
食事は一度に全て持ってきてもらえるのが嬉しい。
信州牛、ふぐ、馬刺しなど、充実した内容でどれも美味しい。
朝食は別の部屋の予定だったが、昨夜の雪の影響で停電が発生し、石油ストーブを部屋に運んでいただき、部屋で取ることに。
停電が食事作りに影響しなかったかどうかは分からないが、温かいものは温かく、朝食でも手間がかかているように思える。
折しも、8年前の今日、東日本大震災で停電を経験した。食事をしながら当時のことを思い出し、防災の事を改めて考えるキッカケとなった。
料金は税抜きで10000円。食事、温泉、部屋、いずれも料金以上の満足を得る事ができた。更に、一人の客であっても夕食は部屋出しだったり、帰りには外に出てお見送りまでしてくれたり、季節の花を生花で生けてあったり、おもてなしの気持ちがすごく伝わる旅館である。